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間質性肺炎(特発性器質化肺炎)の発病から入退院を経た治療の記録です。

肺炎と間質性肺炎HEADLINE

感染性肺炎と間質性肺炎の違い

肺炎と間質性肺炎
肺炎には、原因や分類の仕方により驚くほど多くの種類があります。肺炎は、大きく分けて下表のように感染性肺炎と非感染性肺炎に分けることができます(一部重複しています)。肺炎の中で最も多いのは細菌性肺炎やウイルス性肺炎などの感染性の肺炎です。細菌やウイルスは、呼吸をするときに鼻や口から体の中に侵入します。健康な場合は喉でこれらの病原菌を排除します。しかし、風邪を引いて喉に炎症が起きている場合などでは、病原菌が素通りして肺に入って炎症を起こすことがあるのです。普通に肺炎という場合はこれら感染性肺炎のことを言っています。

肺炎 分類 病名 原因
感染性肺炎 細菌性肺炎 肺炎球菌、インフルエンザ菌、緑膿菌など
ウイルス性肺炎 インフルエンザウイルス、コロナウイルスなど
非定型肺炎 マイコプラズマ、クラミジアなど
間質性肺炎 インフルエンザウイルス、サイトメガロウイルスなど
その他 真菌性(カビなど)肺炎、原虫、寄生虫など
非感染性肺炎 機械的肺炎 誤嚥性肺炎、閉塞性肺炎、吸入性肺炎など
薬剤性肺炎 抗がん剤、抗生物質など
アレルギー性肺炎 リウマチ肺、過敏性肺炎など
間質性肺炎 膠原病、放射線、薬剤、無機物質、有機物質など
その他 喫煙など

肺はスポンジのように柔らかく、細かい網目状の構造をしています。肺の気管支は枝分かれしてどんどん細くなり最終的には直径0.2mmほどの肺胞(ブドウの房状の小さな袋)という小部屋になります。肺胞は肺の中に数億個あり、その役目はガス交換機能です。血液中の要らなくなった「二酸化炭素」を、吸い込んだ空気中の「酸素」と交換します。通常の肺炎の場合、炎症を起こすのは肺胞の中の部分です。しかし、間質性肺炎の場合は肺胞と肺胞の間の間質(壁)が炎症を起こすことから間質性肺炎の名があります。

肺の間質

間質性肺炎は肺胞の間質(壁)に炎症が起こる肺の病気です。病名に「肺炎」と付くため、細菌やウイルス等の病原体が原因の感染症と誤解されることがあります。だが、この病気は感染症ではないため人には感染しません。間質性肺炎は他の肺炎と違い国の特定疾患に指定されている難病の一つです。病気の経過や治療法も通常の肺炎とは大きく異なるので、全く別の病気と考えたほうがよい位です。間質性肺炎では何らかの原因で肺に慢性(時に急性)の炎症が起こり、線維化(肺が固くなる)や肺の破壊が進行します。炎症が起こる原因として薬の副作用(薬剤性肺炎)や、膠原病と呼ばれる自己免疫病によるもの(膠原病肺)、鳥やカビに対するアレルギー反応(慢性過敏性肺炎)によるもの等が知られておりますが、原因不明のものが多いのが特徴です。
間質性肺炎は症状などにより7種類に分類できます。発生頻度からすると「特発性肺線維症」「非特異性間質性肺炎」「特発性器質化肺炎」の3つの疾患のいずれかに含まれることがほとんどのようです。この内、全体の約半数が特発性肺線維症(IPF)です。特発性とは原因不明という意味です。間質性肺炎は発生頻度の高いものから順に並べると次の様になります。

・特発性肺線維症(IPF)
・非特異性間質性肺炎(NSIP)
・特発性器質化肺炎(COP)
・呼吸細気管支炎関連性間質性肺疾患(RB-ILD)
・剥離性間質性肺炎(DIP)
・リンパ球性間質性肺炎(LIP)
・急性間質性肺炎(AIP)

間質性肺炎には、これといった特効薬がありません。酸素療法やステロイドでの治療を行います。症状によりステロイドが良く効く場合があります。これは炎症を抑えているだけで根本的な治療ではありません。そのため、ステロイドを止めると再発することがあるのです。いずれの間質性肺炎も息切れを引き起こし両肺に影響します。しかし進行速度や治療法、重症度についてはそれぞれ異なります。ほとんどの間質性肺炎では数週間から数カ月で症状が現れます。肺線維症では、はっきりとした症状が現れるまで1年以上かかります。また急性間質性肺炎では、わずか1〜2週間で症状が現れます。

特発性器質化肺炎(私の場合はこれに該当します)は発熱等の急性肺炎(感染症による)に似た症状が出やすいのです。最初は感染症による肺炎の疑いで抗生物質が投与されるのですが、抗生物質が効かないことでこの病気が疑われることが多い様です。血液検査、X線検査、CT検査、気管支鏡検査などにて診断を試みます。ステロイドホルモンによる治療が非常に良く効き、治癒も期待できますが、再発することもあります。肺胞とその少し手前の細気管支の中に固まった器質化物(炎症で出来る物質)が充満して塞ぎます。肺胞の壁(間質)には炎症を伴う変化が起きます。急に発症し診察を受ける2ヶ月前までは症状がなかった患者が大部分を占めます。咳、発熱、全身のけん怠感、疲労感、体重減少といったインフルエンザに似た前触れの症状も見られます。

CRP定量とは血液検査項目の一つです。人体内で炎症性の刺激や細胞の破壊が生じると、血液中に蛋白質の一種であるCRP(反応性蛋白)が現われます。このCRPは正常な血液の中にはごく微量にしか存在しないため、炎症の有無を判断するのにこの検査が行われます。CRP定量値(mg/dl)、0.3以下(基準値)、0.4〜0.9(軽い炎症等)、1.0〜2.0(中程度の炎症等)、2.0〜15.0(中程度以上の炎症等)、15.0〜20.0(重体な疾患の発症の可能性)KL-6(シアル化糖鎖抗原KL-6)とは血液検査項目の一つです。シアル化糖蛋白で間質性肺炎では肺胞上皮の発症によりKL-6が血中で高値となります。健常者やその他の肺疾患では高値を示さないため、間質性肺炎の診断マーカーとして使用されています。基準値は500U/mL以下です。KL-6は薬剤性間質性肺炎、特発性間質性肺炎で高い陽性率を示すと報告されています。





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間質性肺炎の治療記録
http://www.kenko.mints.ne.jp/

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